堕女帝8

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淫辱の日々は続く
最近では撮影されることもしばしばで
鶴姫という源氏名のようなハンドルネームで私の痴態がネットに拡散する
無様な姿が世界中に配信されてると思うとそれだけで昂ぶる鼓動
桐条の名を辱めることはできないが一人の女として
欲望の中にまみれるのはこの上ない何かを感じさせていた
卑猥な言葉が台本も無しにスラスラと紡ぎでる
その言葉だけで私は軽く身震いし絶頂を感じてしまう
並べられたコンドームは私に一日で使われるだいたいの量だ
それだけの欲望というシャドウが私の中にぶちまけられているのだ
薄皮1枚で届かぬソレがまるで実際は侵食してきているかのような錯覚すら覚えていた…

のちに自分の映像が目線も音声変換も無しに公開されている事を知る
私個人を知る者ならば直ぐにでもわかるだろう
いや・・・逆に一致できないかもしれない
それほど普段の私と画面の中の彼女は別の人間のような表情を浮かべている
どちらがペルソナをまとっているか
その答えはわかりきっている
画面の中の彼女は一番深いところに押し込んでいた真の自分なのだ
モニターに反射してうつるペルソナの口元が歪んだように笑みを浮かべていた


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