〜銀髪戦姫〜第4話序章2
「はーい、あんたが姫の新しい男?
なかなか好い男じゃない〜
でもさ姫って激しいからアレの方大変でしょ?」
そう言うとぬいぐるみを抱えた少女はケタケタと笑った
シェリルの顔が怒りに変わる
「なっ!バッバカ!何言ってるんだお前は!
さっき言ってた侵入者がコイツだ
お前なら記憶障害とかにも詳しいと思って呼んだんだ
まったく…勘違いするな馬鹿者
…だいたい新しいもなにも
男と付き合ったことなんか無いというに…」
「はいはい、判ってるわよ
冗談なんだからサラりと流しなさいよ
これだから処女は…」
肩をすくめる少女
「…笑えない冗談は冗談ではないな…」
殺気を放ちながらシェリルがギロリと少女を睨みつけた
自分に向けられたモノでは無いが正直怖い
それを受けてなお微笑む少女は只者じゃない
「えーっと…そのお話中悪いんだけどな
状況が良く判らないんで説明してくれると助かるんだが…」
「…あ、ああ…こいつがさっきの話に出た
そう言ったことに詳しい奴だ」
「あはは、そう言う事〜私はEL、宜しくねクロウ♪」
微笑む少女
「…マジか?どうみても幼い女の子じゃないか
からかってるのか?」
とてもじゃないが信じられない
「あら疑うの?失礼ねえ…
人を見た目で判断しちゃダメよ
こう見えてもあんたより年上なんだからね、ぼ・う・や♪」
ゾクリとする微笑みは魔性のソレか
見た目以上の色香に少々気おされる
「なっ何を馬鹿なことを…」
だがいくらなんでもそれは無いだろう
自分の年が幾つなのかは判らないが
それでも間違い無く目の前の少女よりは年上だと思えた
「ん〜まあいいわ〜そんなコトたいした問題じゃないし
肝心なのは、クロウが何処の誰かって事でしょ?
まあ、調べる方法はいくつもあるけど
手っ取り早い方法で調べてあげるから、感謝なさい」
たしかに少女の年齢がいくつかなんて言う事より
そちらの方が肝心だ
しかもなにやら自信ありげでチョット頼もしい
「ほう…良かったじゃないかクロウ」
先ほどまでの怒りはどこへやら
優しく微笑むシェリル
こいつ…良い奴だな
「あ、ああ、ありがとうシェリル」
少し見詰め合ってしまう
凛とした顔立ちのシェリルはかなり美人だが
こうして微笑む彼女はとても可愛らしい
「〜そこー二人だけの世界作らない〜」
仲間ハズレにされた感の少女が声をかけてくる
「あ、いや、そういうわけでは…」
「あ、いや、そういうわけじゃ…」
シェリルとハモってしまった
なんとなく気まずい
「…仲が良いわねえ…
〜まあそれより早速だけど調べよっか
あんたの素性をさクロウちゃん♪」
フフフと少女
むう…なんだかおっかないぞ
「お、おう、で俺はどうすればいいんだ?」
「ズボンとパンツを下ろして頂戴
クロウの精液搾取するから♪」
「そうか判った…って
なにーーーーーーーーーーー!!!」
思わず叫ぶ
精液を搾取!?
「そうよーあんたの精子の情報から色々と調べるからね
できるだけ沢山出して頂戴ね」
何事も無かったように続ける少女
シェリルは驚いた顔で固まってる
「いきなりそんな事を言われても…
ま、マジで?」
「なんでこんな事で嘘つくのよ」
呆れた顔をされてしまった
「んふふ〜何で抜いて欲しい?
手?お口?なんだったらヤってもいいけど?」
「ヤるって…お前なあ…」
たしかにELは美しかったが
俺に少女を愛でる趣味はない
「なによう〜不満なの?
まあこんなチンチクリンな身体だしねえ
本来の姿だったら、そんなこと言わせないんだけどなあ…
ん〜そだ、シェリル〜あんたも手伝って頂戴
あんたならクロウも文句はないでしょうし
…興味あるでしょ姫♪」
ニヤニヤと笑いながらシェリルの尻を撫でる少女
今まで固まってたシェリルがビクっと跳ねた
「な、無い!きょ、きょうみなんかないぞ!
だ、だいたい…えっとアレだ…そのなんだ
そ、それ以外にも方法はあるんだろ!」
顔を真っ赤にして反論するシェリル
「あるけど〜無駄に時間がかかるし
この方法が一番はっきりと判るのよね〜
ねえねえクロウ、あんたは反対なの?
シェリルじゃちんぽ立たない?」
むう…そういう質問するなよな…
「い、いや…そんなコトは無いぞ
シェリルはとても魅力的だ」
辟易としながらも何とか答える
「なっ…この裏切り者!」
真っ赤な顔で睨みつけてくるシェリル
魅力的だって言ったのに
裏切り者って…
「ほら〜クロウはあんたが好いってさ
それにコイツの事は内密なんでしょ?
他の子に頼む訳にもいかないじゃない
別にヤれって言ってるんじゃないのよ
私がその辺はやってあげるし
姫はコイツのちんぽを立たせる為に
協力してくれればいいのよ」
再びシェリルと見詰め合う
たしかに記憶を取り戻したいとは思うし
その方法が一番確実ならば、それを試したいと思う
だけどシェリルにそんなことをさせてまで
なんとかしなければならない訳じゃない
元々は自分の問題で、彼女に非があるわけでは無い
どちらかといえば単なる不審人物の俺に対して
ここまで色々と気を配ってくれる彼女は恩人と言えるのだ
よし決めた、シェリルの手を煩わせる訳にはいかない
時間が掛かったって良いじゃないか
「…きょ、協力だけ…だからな」
ホラみろシェリルだって嫌だって…
え?え?協力………する〜〜っ!?
ーーーーーーーーーーーーーー続くーーーーーーーーーーーーーーーーー
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