それでも君が諦めきれなくて2
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言葉どおり本当にあっさりと僕の目の前で夫婦の営みを行うフローラ
あの男と愛の言葉を交わす姿は滑稽な喜劇をみているようで
その実、悲劇だ
最早僕のこと等路傍の石の様に気にも留めず
激しく愛を確かめ合う二人
獣の様な逞しさをあの男から感じる
たとえこの場で僕が力で取り返そうとしても一蹴されて終わるだろう
宿屋の外には彼の部下らしい屈強なモンスターもいる
彼女は本当にあの男を愛している
それだけははっきりとわかった
女が孕むのを求める相手は愛する男にだけだろう
見たことも無い表情でフローラは受胎をせがんでいた
大量の射精が彼女の膣に注ぎ込まれていく
その一筋一筋が僕のでは太刀打ちできない力強さに満ちていた
あふれかえるほどの精液がフローラの股間から零れ落ちる
彼女はとても幸せそうにお腹をさすりあの男…いや夫である彼に唇を重ね合わせていた
懐妊の知らせを受けたフローラは夫に寄り添い宿をあとにする
宿屋に一人残った僕はその姿を見送る以外に出来ることは無かった
懐にあるペアリング
彼女の姿と僕の姿を模したレリーフだけは
先程の二人のように幸せそうに寄り添っていた…
終わり
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