ベホイミ&メディア

〜進入作戦!戦えベホメディ!〜

手にする黒い塊が昔を思い出させる
平和な日常に身を置き、偽りの時間を凄いしていても
その重さがしっくりとくる

「フッ…何処までいってもついてまわるか…」



背後にかすかな気配
しかしそれはよく知った其れであった
敵であったこともあった女
微笑む死神
何故かは判らないが、彼女もまた私と同様に
戦場とは無縁の東方の島国にきていたのだ
はじめは警戒もした
いや、今も警戒を完全に解いた訳ではない
だが彼女の毒気の無い笑顔と、たわいもない会話
そうした日々がとてもタノシイ時間だったのは間違いは無かった

「いいっスか?メディア…作戦は
カザフスタンの時、お前たちがやったアレと…」

そう言って振り返る


…変わらない
いや変わったのか
偽りの日常を守る為の戦い
そこにはそこで得たままの姿の彼女の姿があった

「適わないな…」

言葉にせずつぶやくと
私は少し口元に笑みを浮かべ
彼女に背を任せることにした


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