〜淫魔の刻〜

影時間が近づく
ドクンドクンと脈打つ身体は熱く火照りだす
抑え様の無い衝動が、背中を突き抜け脳を焦がす
禁忌を犯している事は判っている
だが、平時どれだけソレを理解していたとしても
時間が近づくにつれ思考は霧散していき
欲望の果実を味わってしまった身体が心をも支配してしまう


タルタロス…そこに待つ甘い果実が私を狂わせる
あの日、たった一度の過ちを犯した
それが総ての元凶
私は身支度を整えると
そっと寮を出て愛車に股がった
シートがぬちょリと音をたてる
享楽の宴を待ちわびて…



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