炎蛇の最後

魔法学園の危機より数ヶ月…研究に勤しんでいたコルベール
その研究もようやく目処が立ち始めた
そうして気を抜いているとふと彼女の姿が眼に浮かぶ
作業の邪魔になってはいけないと
最近は姿を見せぬ教え子に気持ちを揺らしていることに…
そんな時だった研究室の入り口に挟まっている封書に気付く
ほこりの感じからはだいぶ前に挟まっていたようだった…

膝を突くコルベール
自分が失ってしまったものの大きさと
また救えなかった悲しみに
もう一度だけ彼女をと顔をあげる
そこには淫靡な笑みで炎の呪文を唱え終えた
愛する彼女の姿があった


終わり